【レンタルサーバー】データ転送量とページサイズの確認方法

各レンタルサーバーのスペック表を見ると「データ転送量」についての記載があります。

以前、データ転送量について簡単に説明しました。

 

【初心者向け】 レンタルサーバーでよく使う用語

 

今回改めて「データ転送量」について詳しく解説します。

  • 「データ転送量」とは何か?
  • 1ページ当たりのページサイズ確認方法
  • 各レンタルサーバーのデータ転送量比較
  • データ転送量を超えるとどうなるのか?

 

各レンタルサーバーのデータ転送量比較

初めに「各レンタルサーバーのデータ転送量比較」から見ていきます。

最初にどのレンタルサーバーがどの程度なのか目安を知っておくことでイメージしやすくなると思います。

レンタルサーバーデータ転送量データ転送量データ転送量データ転送量
エックスサーバー(x10) 70GB/日(x20) 90GB/日(x30) 100GB/日-
さくらのレンタルサーバ(ライト) 40GB/日(スタンダード) 80GB/日(プレミアム) 120GB/日(ビジネス) 160GB/日
WADAXレンタルサーバー全プラン無制限---
ロリポップ!(エコノミー) 40GB/日(ライト) 60GB/日(スタンダード) 100GB/日(エンタープライズ) 無制限
お名前.comレンタルサーバー全プラン 5~7GB/日---
CORESERVER.JP(CORE-MINI) 100GB/月(CORE-A) 250GB/月(CORE-B) 500GB/月(CORE-C) 1000GB/月
バリューサーバー(まるっと) 150GB/月(エコ) 150GB/月(スタンダード) 300GB/月(ビジネス) 1500GB/月
MixHost(エコノミー) 30GB/日(スタンダード) 60GB/日(ビジネス) 120GB/日(ビジネスプラス) 150GB/日
Zenlogic全プラン無制限---

 

 

このレンタルサーバーのデータ転送量比較表で特に目立つのは「ロリポップ!」です。

 

ロリポップ!は

です。

それで「1日40GB」の転送量はかなりすごいです。

1ヶ月なら 40GB × 30日 = 1200GB(1.2TB)と、CORESERVERの最上位プラン「CORE-C」(1TB/月)に勝っています。

 

次に注目なのが「MixHost」です。

MixHots は最近注目のサーバーで「低価格」「高速」「高機能」を売りにしています。

具体的には

  • 全てのサーバーで「SSD」を採用
  • Webサーバーが「LiteSpeed 5.x.x」
  • PHP7(7.1.x/7.0.x)を選択可能

の部分が他のレンタルサーバーとの「違い」です。

 

かなり先進的で且つ低価格なところが魅力です。

データ転送量とは?

データ転送量とは、一言で言うと「サーバー」から「ブラウザ」に送られた「データの量」です。

 

下図のように「レンタルサーバー(Webサーバー)」上に「画像」「記事」などのデータがあります。

閲覧者がブラウザでサイトを閲覧する場合、データがブラウザにダウンロードされます。

そしてダウンロードされた後に閲覧することができます。

【レンタルサーバー】データ転送量とページサイズの確認方法

 

例えば「1MB」の画像を閲覧すると、転送量は「1MB」になります。

例えば、以下のページのサイズは「画像」「記事(文字)」「htmlのタグ等」「スクリプト等」すべてのデータを合計すると「1.4MB」あります。

 

【初心者向け】 レンタルサーバーでよく使う用語

 

目安ですが、この画像は「800×600」でサイズは「872.6KB」あります。

【レンタルサーバー】データ転送量とページサイズの確認方法

 

1ページのサイズの計算方法

データ転送量の概念が分かったとしても、1ページ当たりのサイズが分からないと計算できません。

例えば、将来の自分のサイトの訪問者を1日あたり1万人を想定しているとします。

しかし 1ページ当たりのサイズが分からないとどのレンタルサーバーを選んだらいいのかが分かりません。

 

1ページ当たりのサイズの確認方法ですが「pingdom」で簡単に確認できます。

https://tools.pingdom.com/

https://tools.pingdom.com/

 

使い方ですが、もともと「pingdom」はサイトのスピードテストで使う場合が多いですが、ページのサイズも確認することができます。

 

上記URLにアクセスしたら下図のように「URL」欄にページサイズを確認したいページの URL を入力します。

「Test from」にはどこからテストをしたいのか選択できますが、どこでも構いません。

最後に「START TEST」ボタンをクリックします。

【レンタルサーバー】データ転送量とページサイズの確認方法

 

 

10数秒程度待つと下図のように結果が表示されます。

ちなみに、今回は「https://go-journey.club/archives/326」のページサイズを確認したところ「1.3MB」であることが分かりました。

これは「画像」「記事」だけでなく「htmlのヘッダー部分」「スクリプト」などすべてが含まれた数字になります。

【レンタルサーバー】データ転送量とページサイズの確認方法

 

上記サイトで確認して1ページ当たり「1.3 MB」と結果が出ました。

例えば「ロリポップ!」の「ライトプラン」を利用している場合だと「60GB/日」なので、

 

60GB(60,000MB) ÷ 1.3 MB = 46,153 回データをダウンロード可能

 

と計算できます。

つまり、1日当たり4万6千人のユーザーが閲覧しても大丈夫ということです。

1ヶ月だと 46,153人 × 30日 1,384,615 人(約138万人)

かなり大規模なサイトでも問題なさそうですよね。

 

このようにしてどのレンタルサーバーが最適か「コスト」と「パフォーマンス」を調整しつつ決めていきます。

ただし、一気にアクセスが来たことを考えて若干余裕を持った計算をした方がいいでしょう。

データ転送量を超えるとどうなるのか?

タマちゃん
データ転送量を超えちゃうとどうなるの?追加で「課金」されるの?それともサイトが「ストップ(表示されなくなる)」してしまうの?
山ちゃん
上の表にあるような主要なレンタルサーバーで追加課金する会社はないので安心して大丈夫だよ!ただ、データ転送量を大幅に超えると一定時間サービスがストップ(閲覧できなくなる)することもあるよ

 

いずれのレンタルサーバー会社もデータ転送量が上限に達しても「課金」はありません。

その点では「安心」して大丈夫です。

 

しかし、今までどおりに100%フルで「レンタルサーバーとしてのサービス(Webサーバーとしてのサービス)」が使えるかというと制限されることがあるので注意しましょう。

 

どうなるかは各レンタルサーバー会社によって対応が異なります。

 

例えば「さくらのレンタルサーバー」ですが、上限値を超えた場合、レンタルサーバー会社側の判断で「503 Service Temporarily Unavailable」を表示することがあります。

これは「HTTP 503」というステータスコードです。

意味はクライアントからのリクエスト(このページを見たい)に対してレスポンス(ページを返す)が出来ない場合に出力されるステータスコードです。

クライアントからのリスエストに対してレスポンスができないわけですから、通常は大量のアクセスが集中してサーバーが閲覧できない状態であることが多いです。

 

まとめ

レンタルサーバーでブログやサイトを始めた当初はアクセスはそれほど来ないので、「データ転送量」は特に気にする必要はありませんが、アクセスが増えてきたら、ユーザビリティを考えてデータ転送量の多いレンタルサーバーへ引っ越すことを考えるといいかもしれません。

 

 

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