SQL Serverのファイル管理について解説します。
ファイルの構成
SQL Serverが管理するデータベースは最低限、以下の2つのファイルで構成されています。
- データファイル(mdfファイル)
- トランザクションログファイル(ldfファイル)
データファイル(mdfファイル)
拡張子mdfはMaster Data Fileの略です。メインのファイルということになります。データファイルには全ての情報(データやスキーマ情報など)が保存されます。
データファイルではなく、他の呼び方としてはmdfファイル、データベースファイル、プライマリデータベースファイルなどと呼ばれます。
データファイルはページと呼ばれる8KBの単位に区切って使用されます。ページはデータの参照や更新の際の最小のI/O単位になります。
トランザクションログファイル(ldfファイル)
SQL Server トランザクション ログのアーキテクチャと管理ガイド
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/relational-databases/sql-server-transaction-log-architecture-and-management-guide?view=sql-server-ver16
すべての SQL Server データベースにはトランザクション ログがあり、データベース内のすべてのトランザクションとそれらのトランザクションによって加えられた変更が記録されます。
トランザクション ログは、データベースの重要なコンポーネントです。 システム障害がある場合、データベースを一貫性のある状態に戻すには、そのログが必要になります。
トランザクションログでできること
トランザクション ログでは、次の操作がサポートされます。
- 個別のトランザクションの復旧
- SQL Server の起動時に未完了だったすべてのトランザクションの復旧
- 復元したデータベース、ファイル、ファイル グループ、またはページの障害時点までのロールフォワード
- トランザクション レプリケーションのサポート
- 高可用性とディザスター リカバリー ソリューションのサポート: Always On 可用性グループ、データベース ミラーリング、ログ配布
ページについて
ページは、SQL Server のデータ ストレージの基本単位です。すべてのデータ ページは同じサイズ (8 KB) です。
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