【CentOS7】 Webサーバ構築手順(Apache2.4構築)

ほとんどのレンタルサーバーは、Webサーバーを「Apache」で構築していると思います。

(最近は nginx(エンジンエックス)でWebサーバー構築も増えてきたかもしれませんが)

 

今回はレンタルサーバーで一番スタンダードな構成である「CentOS7」と「Apache」の組み合わせでWebサーバーを構築します。

 

 

Webサーバー構築の知識があると様々な面で得をする

普段レンタルサーバーを利用する側だと、ApacheやWebサーバーについて意識しないかもしれませんが、Webサーバーの構成や仕組みを知っていることで役に立つ場面が多くあります。

  • レンタルサーバー会社のマニュアルが理解できるようになる
  • サイトがうまく表示されない場合も自分で解決できるようになる
  • .htaccessが理解できるようになり、セキュリティ対策ができる
  • レンタルサーバーの引越ができるようになる
  • トラブルに強くなる

など様々な面で堅牢なサイトを構築できるようになると思います。

一番もったいないのは、ちょっと設定をミスってしまって、どうすればいいのか分からなくて結局サイト全体を削除してしまうことです。

今まで長い時間を掛けてせっかく育ててきたサイトを削除してしまうのは非常にもったいないです。

しかしWebサーバーの仕組みを知ることで様々なトラブルにも落ち着いて対処できるようになるので、少しずつWebサーバーについても覚えていきましょう。

 

Apacheとは何か?

Apache は Web サーバーですが、Web サーバーは Apache だけではありません。

他には

・IIS(Internet Information Server)

・nginx(エンジンエックス)

などがあります。

 

Microsoft IIS は、Windows Server上で稼働する Webサーバーです。

nginx は、最近使用する企業が増えています。

 

Apacheは世界中で最も使われている Web サーバーです。

OSS(オープンソースソフトウェア)なので無償で利用できます。

Webサーバ構築の設計

あらためて以下の設定でWebサーバーを構築します。

サーバー:さくらVPS

OS:CentOS7

HTTPサーバー:Apache2.4

 

構成としては一番スタンダードで、ほとんどのレンタルサーバーでこの構成をとっていると思います。

もしこの構成をとってなかったら、相当古いまま運営しているレンタルサーバーだと思います。

セキュリティ対策等しっかりとできているのか不安を感じます。

最初のゴールはWebサーバー(HTTPのみ対応)

Webサーバーの設計ですが、最初のゴールは単純なWebサーバーでHTTPのみ対応です。

のちほど「HTTP」と「HTTPS」対応のWebサーバーを構築します。

Apacheのインストール

Apacheはyumでインストールします。

今後の運用管理を考えるとyumでのインストールが一番トラブルが少ないです。

企業など大きな組織で、こだわりのあるエンジニアがソースコードからコンパイルしてインストールすることがありますが、そのエンジニアが退職した瞬間に誰もよく分からなくなってトラブルが発生します。

例えば rpm コマンドや yum コマンドで確認しても表示されないとか、httpd(Apache)はインストールされていないものだと思って、知らずに重複してインストールされたり、ヒューマンエラーはいろんなところで発生します。

人間は脳みそがある分、自分で考えることができますし、その反面うっかりミスもしてしまうので、共通のルール化(yumでインストール等)をした方がいいです。

httpd(Apache)のサービス設定

Apacheのインストールが完了したら、httpd(Apache)のサービスの設定をします。

サービスの設定というのは、OSの起動時に自動的にサービスとして起動するのか、それとも手動で起動するのか等、サービスの「振る舞い」を決めます。

今回はOSを再起動しても自動的に httpd(Apache)が起動するようにサービス設定をします。

 

まずは現在の httpd のサービスの設定を確認してみましょう。

 

# systemctl list-unit-files | grep httpd
httpd.service                                 disabled ←「disabled」が返ってきたので、httpd.service は自動起動しません。
#

デフォルトでは httpd(Apache)は、OS起動時に自動的に起動してくれません。

これを自動起動するように設定します。

 

コマンドはsystemctlで「enable」に設定します。

サービスを「enable」に設定すると、OS起動時に自動的にサービスを開始してくれます。

# systemctl enable httpd ←enableに設定します。
Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/httpd.service to /usr/lib/systemd/system/httpd.service.
# systemctl list-unit-files | grep httpd ←enableになっているか確認します。
httpd.service                                 enabled
#

 

httpd(Apache)の起動

次にApacheを起動します。

# systemctl status httpd ←現在 httpd が起動しているか確認します。
● httpd.service – The Apache HTTP Server
   Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/httpd.service; enabled; vendor preset: disabled)
   Active: inactive (dead) ←ステータスが「inactive (dead)」と表示されたので、httpd(Apache)は起動していないことが分かります。
     Docs: man:httpd(8)
           man:apachectl(8)
# systemctl start httpd ← systemctl start xxx コマンドで httpd を起動します。
# systemctl status httpd ← httpd(Apache)が正常に起動したかどうかステータスを確認します。
httpd.service – The Apache HTTP Server
   Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/httpd.service; enabled; vendor preset: disabled)
   Active: active (running) since 月 2017-04-24 22:10:50 JST; 5s ago ←ステータスが「active (running)」になっているので、現在 httpd(Apache)が起動していることが分かります。
     Docs: man:httpd(8)
           man:apachectl(8)
 Main PID: 1569 (httpd)
   Status: “Processing requests…”
   CGroup: /system.slice/httpd.service
           tq1569 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
           tq1570 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
           tq1571 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
           tq1572 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
           tq1573 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
           mq1574 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND

 4月 24 22:10:49 tk2-250-34861.vs.sakura.ne.jp systemd[1]: Starting The Apache HTTP Se…
 4月 24 22:10:50 tk2-250-34861.vs.sakura.ne.jp systemd[1]: Started The Apache HTTP Ser…
Hint: Some lines were ellipsized, use -l to show in full.
#

 

要注意なのが、systemctlでサービスを起動した場合、何もメッセージが出ないので、再度ステータス確認コマンドを実行しなければいけないことです。

コマンドの返り値で「running」とか「stopped」とかメッセージを出してくれるとありがたいのですが。。

httpd(Apache)の動作確認

実はデフォルトの設定でいいなら、ここで httpd(Apache)の構築は終わりです。

まだまだ細かいところまで調べますが、一旦 httpd(Apache)の動作確認をしましょう。

 

まずは、何も設定をしない状態で httpd(Apache)にアクセスをしてみます。

単純に「IPアドレス」でも「ホスト名」でもいいのでブラウザよりアクセスしてみてください。

こちらの環境では「さくらVPS」を利用しているので「http://xx-xx-xx.vs.sakura.ne.jp/」でアクセスしてみました。

httpd(Apache)のデフォルト設定では以下の画面が表示されます。

 

この画面(バージョンによってデザインが変わることがあります)が表示されたら、とりあえず httpd(Apache)が正常にインストールされ、正常に起動していることが分かります。

(しかし全てデフォルトの設定なので、カスタマイズ(チューニング)をしていきます)

ドキュメントルートにindex.htmlファイルを置く

デフォルトでは、以下の構成になっています。

ドキュメントルート:/var/www/html

ドキュメントルートとは、「Webサーバーにとってのルートディレクトリ」のことを言います。

たとえば、このドキュメントルートに「index.html」というファイルを置いた場合、「http://xx-xx-xx.vs.sakura.ne.jp/index.html」でアクセスができます。

たとえば、このドキュメントルートに「test.html」というファイルを置いた場合、「http://xx-xx-xx.vs.sakura.ne.jp/test.html」でアクセスができます。

 

# cd /var/www/html/ ←「/var/www/html/」ディレクトリに移動します。
# vi index.html ←index.htmlファイルを作ります。

Hello World! ←index.htmlファイルに「Hello World!」の文字を記述します。
# ls ←index.htmlファイルができたことを確認します。
index.html
#

 

早速「http://xx-xx-xx.vs.sakura.ne.jp/index.html」にアクセスしてみます。

「Hello World!」が表示されました。

 

更に httpd(Apache)の設定をしましょう。

httpd(Apache)の設定

デフォルトのままでも利用できますが設定を変更していきます。

その理由ですが

  • 運用管理がしやすくなる
  • セキュリティが強固になる
  • トラブルシューティングに役に立つ
  • 処理能力(パフォーマンス)が上がる

からです。

ドキュメントルートの権限を変更する

現在デフォルトのままなので「/var/www/html」ディレクトリの所有者が「root」になっています。

常に「root」で作業をするのはセキュリティ的によくないので、所有者をWebサーバーの管理者に変更します。

# chown -R webadmin01:webadmin01 html ← html ディレクトリ配下のファイルも含めて所有者&グループを「webadmin01」に変更します。
# ls -l ←権限を確認します。
合計 0
drwxr-xr-x 2 root       root       35  4月 13 06:04 cgi-bin
drwxr-xr-x 2 webadmin01 webadmin01 23  4月 24 23:07 html ←権限が「webadmin01 webadmin01」に変更されています。
# cd html/ ← html ディレクトリ配下に移動します。
# ls -l ← index.html ファイルの権限を確認します。
合計 4
-rw-r–r– 1 webadmin01 webadmin01 13  4月 24 23:07 index.html ← html ディレクトリ配下の index.html ファイルも所有者が変わっていることが確認できます。
#

コマンドの解説ですが、chownコマンドは「ファイルやディレクトリの所有者を変更する」コマンドです。

 

以下、コマンドの構文です。

chown xxx:yyy file

xxxはアカウント名

yyyはグループ名

fileはファイル名

このコマンドでfileの所有者が

xxxアカウントに変更

yyyグループに変更

されます。

 

先ほど実行したコマンドでは、アカウント「root」グループ「root」が、アカウント「webadmin01」グループ「webadmin01」に変更されました。

 

-R オプションはそのディレクトリ配下のファイルおよびサブディレクトリすべてにコマンドを反映させます。

もし-Rオプションを付けないと、/var/www/htmlディレクトリは「webadmin01:webadmin01」の権限だけど、そのディレクトリ配下の「index.html」ファイルは「root:root」のままになり、webadmin01は何も変更できなくなります。

/etc/httpd/conf/httpd.conf の解析

Apacheの設定ファイルは、/etc/httpd/conf/httdp.conf です。

ちょっと長いですが、/etc/httpd/conf/httdp.conf を解析してみましょう。

confファイルを何度もじっくりと読んでいくといろいろな気づきがあります。

 

# cd /etc/httpd/conf ← httpd.confファイルがある「/etc/httpd/conf」へ移動する。
# cat httpd.conf 
#
# This is the main Apache HTTP server configuration file.  It contains the
# configuration directives that give the server its instructions.
# See <URL:http://httpd.apache.org/docs/2.4/> for detailed information. ← Apacheの公式マニュアルは「http://httpd.apache.org/docs/2.4/」にあります。
# In particular, see
# <URL:http://httpd.apache.org/docs/2.4/mod/directives.html> ← また、各ディレクディブに関するマニュアルは「http://httpd.apache.org/docs/2.4/mod/directives.html」にあります。(結構なボリュームがあります)
# for a discussion of each configuration directive.
#
# Do NOT simply read the instructions in here without understanding ←これらの設定が何かを理解せずにこの解説を読むなと警告をしています。
# what they do.  They’re here only as hints or reminders.  If you are unsure
# consult the online docs. You have been warned.
#
# Configuration and logfile names: If the filenames you specify for many ←ファイル名を / から始まるパスで書くと、/(root)ディレクトリからのパスになるよと警告をしています。たとえば、/htmlと書くと、実際は「/www/html」だとしても、Apacheは「/html」を探してエラーにすると言っています。
# of the server’s control files begin with “/” (or “drive:/” for Win32), the
# server will use that explicit path.  If the filenames do *not* begin
# with “/”, the value of ServerRoot is prepended — so ‘log/access_log’
# with ServerRoot set to ‘/www’ will be interpreted by the
# server as ‘/www/log/access_log’, where as ‘/log/access_log’ will be
# interpreted as ‘/log/access_log’.

#
# ServerRoot: The top of the directory tree under which the server’s ← ServerRootとは、Apacheの設定ファイルの /(root)ディレクトリのことを言います。
# configuration, error, and log files are kept.
#
# Do not add a slash at the end of the directory path.  If you point ← ServerRootのパスを書くときに、最後に / (スラッシュ)をつけるなと言っています。
# ServerRoot at a non-local disk, be sure to specify a local disk on the
# Mutex directive, if file-based mutexes are used.  If you wish to share the
# same ServerRoot for multiple httpd daemons, you will need to change at
# least PidFile.
#
ServerRoot “/etc/httpd” ← このサーバーの Apache の設定ファイルの /(root)ディレクトリ(トップディレクトリ)は、「/etc/httpd」に設定しています。

#
# Listen: Allows you to bind Apache to specific IP addresses and/or
# ports, instead of the default. See also the <VirtualHost>
# directive.
#
# Change this to Listen on specific IP addresses as shown below to
# prevent Apache from glomming onto all bound IP addresses.
#
#Listen 12.34.56.78:80
Listen 80 ← Webサーバーとして80番ポートで処理をします。

#
# Dynamic Shared Object (DSO) Support
#
# To be able to use the functionality of a module which was built as a DSO you
# have to place corresponding `LoadModule’ lines at this location so the
# directives contained in it are actually available _before_ they are used.
# Statically compiled modules (those listed by `httpd -l’) do not need
# to be loaded here.
#
# Example:
# LoadModule foo_module modules/mod_foo.so
#
Include conf.modules.d/*.conf ← Apacheで動的モジュールを使用したい場合は、「conf.modules.d」ディレクトリ(実際は/etc/httpd/conf.modules.dになる)にconfファイルを置きましょうと言っています。

ApacheはDSO(動的共有オブジェクト)をサポートしています。

動的共有オブジェクトとは、ライブラリを別ファイルとして作成して、必要な時に動的に追加されるライブラリです。

静的オブジェクトに比べると若干処理が重くなります(動的に組み込む時のオーバーヘッドがあるため)がその代り管理が楽になります。

#
# If you wish httpd to run as a different user or group, you must run
# httpd as root initially and it will switch.
#
# User/Group: The name (or #number) of the user/group to run httpd as.
# It is usually good practice to create a dedicated user and group for
# running httpd, as with most system services.
#
User apache ← Apacheを他のアカウントやグループで動かしたい場合は、ここを変更する。
Group apache

# ‘Main’ server configuration
#
# The directives in this section set up the values used by the ‘main’
# server, which responds to any requests that aren’t handled by a
# <VirtualHost> definition.  These values also provide defaults for
# any <VirtualHost> containers you may define later in the file.
#
# All of these directives may appear inside <VirtualHost> containers,
# in which case these default settings will be overridden for the
# virtual host being defined.
#

#
# ServerAdmin: Your address, where problems with the server should be
# e-mailed.  This address appears on some server-generated pages, such
# as error documents.  e.g. admin@your-domain.com
#
ServerAdmin root@localhost ← このWebサーバーの管理者のメールアドレスを記述します。

#
# ServerName gives the name and port that the server uses to identify itself.
# This can often be determined automatically, but we recommend you specify
# it explicitly to prevent problems during startup.
#
# If your host doesn’t have a registered DNS name, enter its IP address here.
#
#ServerName www.example.com:80 

↓ コメントアウトする

ServerName www.example.com:80 ← Webサーバーとして公開するホスト名を指定します。ホスト名は FQDN(Fully Qualified Domain Name) で記述します。

【例】

ホスト名:test01

ドメイン名:sample.ne.jp
の場合、test01だけでなく「test01.sample.ne.jp」とフルドメインネームで記述するということです。

※コメントアウトとは、先頭の「#」を外すことを言います。先頭に「#」があるとその行はプログラムに読まれません。

#
# Deny access to the entirety of your server’s filesystem. You must
# explicitly permit access to web content directories in other
# <Directory> blocks below.
#
<Directory /> ← Directory / は、/(root)ディレクトリ配下に関しての設定しますよという意味です。
    AllowOverride none ← AllowOverride は 上位のディレクトリ(この場合は/(root)ディレクトリ)でした設定を下位のディレクトリで設定を上書きできるかどうか(オーバーライドできるかどうか)を設定します。none → 下位での変更が無効。all → 下位での変更が有効。
    Require all denied ← アクセス制限に関する設定です。デフォルトではすべて拒否する設定になっています。何から何に対するアクセス制限なのでしょうか?

Webサーバーなので、特定のコンピューターから、このWebサーバーに対するアクセスの許可・不許可について設定しています。

たとえば、IPアドレス 192.168.1.1からのアクセスを拒否する場合は、「Require ip 192.168.1.1」となります。
</Directory>

#
# Note that from this point forward you must specifically allow
# particular features to be enabled – so if something’s not working as
# you might expect, make sure that you have specifically enabled it
# below.
#

#
# DocumentRoot: The directory out of which you will serve your
# documents. By default, all requests are taken from this directory, but
# symbolic links and aliases may be used to point to other locations.
#
DocumentRoot “/var/www/html” ← ドキュメントルート(DocumentRoot)は、Webサーバーのトップディレクトリです。例えば「/var/www/html」ディレクトリ配下に「index.html」ファイルを置いた場合、「http://xxx-xxxx-xxxx.vs.sakura.ne.jp/index.html」でアクセスすることができます。

#
# Relax access to content within /var/www.
#
<Directory “/var/www”> ← /var/wwwディレクトリ配下へのアクセス制御に関する設定です。
    AllowOverride None
    # Allow open access:
    Require all granted ← /var/wwwディレクト配下へのアクセスは全員が可能です。つまり、Webサイトを閲覧することができます。
</Directory>

# Further relax access to the default document root:
<Directory “/var/www/html”>
    #
    # Possible values for the Options directive are “None”, “All”,
    # or any combination of:
    #   Indexes Includes FollowSymLinks SymLinksifOwnerMatch ExecCGI MultiViews
    #
    # Note that “MultiViews” must be named *explicitly* — “Options All”
    # doesn’t give it to you.
    #
    # The Options directive is both complicated and important.  Please see
    # http://httpd.apache.org/docs/2.4/mod/core.html#options
    # for more information.
    #
    Options Indexes FollowSymLinks ← シンボリックリンクをたどれるようにします。

    #
    # AllowOverride controls what directives may be placed in .htaccess files.
    # It can be “All”, “None”, or any combination of the keywords:
    #   Options FileInfo AuthConfig Limit
    #
    AllowOverride None ← このディレクトリ(/var/www/html)配下に「.htaccess」ファイルを作成した場合、上書きするか(オーバーライドするか)設定します。

none → 上書きしません。つまり、.htaccessファイルに設定を書いても無視されます。

all → 上書きされます。つまり、このディレクトリ(/var/www/html)配下に「.htaccess」ファイルを作成した場合、有効になります。

    #
    # Controls who can get stuff from this server.
    #
    Require all granted ← /var/www/html ディレクト配下へのアクセスは全員が可能です。つまり、Webサイトを閲覧することができます。
</Directory>

#
# DirectoryIndex: sets the file that Apache will serve if a directory
# is requested.
#
<IfModule dir_module>← IfModule は条件分岐です。「IfModule dir_module」は、「もし dir_module が組み込まれている場合」という意味です。
    DirectoryIndex index.html ← DirectoryIndex とは一言で言うと、ディレクトリのインデックス一覧です。そのままの意味なのですが、ここでの意味は「もしindex.htmlファイルがあれば表示するよ。もしindex.htmlファイルがなければ、ディレクトリの一覧を表示するよ」という意味です。たまにサイトにアクセスしたときにリンクの設定が間違えていて、ファイルが全部見えてしまうことがありますが、その状態になるということです。(セキュリティ的によくありません)
</IfModule>

#
# The following lines prevent .htaccess and .htpasswd files from being
# viewed by Web clients.
#
<Files “.ht*”>
    Require all denied ← もしディレクトリに「.htaccess」ファイルや「.htpasswd」ファイルがあった場合、ユーザーに表示するかどうかを設定しています。もちろん「Require all denied」で表示させないように設定しています。
</Files>

#
# ErrorLog: The location of the error log file.
# If you do not specify an ErrorLog directive within a <VirtualHost>
# container, error messages relating to that virtual host will be
# logged here.  If you *do* define an error logfile for a <VirtualHost>
# container, that host’s errors will be logged there and not here.
#
ErrorLog “logs/error_log” ←エラーログの場所を指定しています。この環境では「ServerRoot “/etc/httpd”」なので、エラーログは「/etc/httpd/logs/error_log」になります。

#
# LogLevel: Control the number of messages logged to the error_log.
# Possible values include: debug, info, notice, warn, error, crit,
# alert, emerg.
#
LogLevel warn ← どのレベルでログを出力するのかを設定します。開発段階ならデバッグレベル(非常に細かくログが出力される)で、運用段階に入ったら通常のログレベルなどに設定します。

ちなみに、ログのレベルです。

emerg:緊急、システムが利用できないレベル

alert:今すぐに対処が必要なレベル

crit:致命的な状態(個人的にはcriticalがalertの下にあるのは違和感があります)

error:エラーレベル

warn:(デフォルト) 警告レベル

notice:注意すべき重要な情報

info:一般的な情報

debug:デバッグレベル

<IfModule log_config_module>
    #
    # The following directives define some format nicknames for use with
    # a CustomLog directive (see below).
    #
    LogFormat “%h %l %u %t \”%r\” %>s %b \”%{Referer}i\” \”%{User-Agent}i\”” combined ←ログのフォーマットを指定します。ログフォーマットのニックネームを「combined」と名付けます。
    LogFormat “%h %l %u %t \”%r\” %>s %b” common ←ログのフォーマットを指定します。ログフォーマットのニックネームを「common」と名付けます。

    <IfModule logio_module>
      # You need to enable mod_logio.c to use %I and %O
      LogFormat “%h %l %u %t \”%r\” %>s %b \”%{Referer}i\” \”%{User-Agent}i\” %I %O” combinedio ←ログのフォーマットを指定します。ログフォーマットのニックネームを「combinedio」と名付けます。
    </IfModule>

    #
    # The location and format of the access logfile (Common Logfile Format).
    # If you do not define any access logfiles within a <VirtualHost>
    # container, they will be logged here.  Contrariwise, if you *do*
    # define per-<VirtualHost> access logfiles, transactions will be
    # logged therein and *not* in this file.
    #
    #CustomLog “logs/access_log” common ← カスタムログの場所とフォーマットを指定します。ログの場所は、この環境では「ServerRoot “/etc/httpd”」なので、ログは「/etc/httpd/logs/access_log」になります。フォーマットは、ニックネーム「common」の形式にします。

    #
    # If you prefer a logfile with access, agent, and referer information
    # (Combined Logfile Format) you can use the following directive.
    #
    CustomLog “logs/access_log” combined ← カスタムログの場所とフォーマットを指定します。ログの場所は、この環境では「ServerRoot “/etc/httpd”」なので、ログは「/etc/httpd/logs/access_log」になります。フォーマットは、ニックネーム「combined」の形式にします。
</IfModule>

<IfModule alias_module>
    #
    # Redirect: Allows you to tell clients about documents that used to
    # exist in your server’s namespace, but do not anymore. The client
    # will make a new request for the document at its new location.
    # Example:
    # Redirect permanent /foo http://www.example.com/bar

    #
    # Alias: Maps web paths into filesystem paths and is used to
    # access content that does not live under the DocumentRoot.
    # Example:
    # Alias /webpath /full/filesystem/path
    #
    # If you include a trailing / on /webpath then the server will
    # require it to be present in the URL.  You will also likely
    # need to provide a <Directory> section to allow access to
    # the filesystem path.

    #
    # ScriptAlias: This controls which directories contain server scripts.
    # ScriptAliases are essentially the same as Aliases, except that
    # documents in the target directory are treated as applications and
    # run by the server when requested rather than as documents sent to the
    # client.  The same rules about trailing “/” apply to ScriptAlias
    # directives as to Alias.
    #
    ScriptAlias /cgi-bin/ “/var/www/cgi-bin/” ← 【例】http://sample.ne.jpの場合、「/var/www/cgi-bin/」ディレクトリを「http://sample.ne.jp/cgi-bin」に割り当てます。つまりどのディレクトリを「cgi-bin」に割り当てるのか設定します。

</IfModule>

#
# “/var/www/cgi-bin” should be changed to whatever your ScriptAliased
# CGI directory exists, if you have that configured.
#
<Directory “/var/www/cgi-bin”> ← cgi-binディレクトリの動作について設定します。
    AllowOverride None
    Options None ← オプションは何もありません。
    Require all granted ← 全員がアクセス可能です。
</Directory>

<IfModule mime_module>
    #
    # TypesConfig points to the file containing the list of mappings from
    # filename extension to MIME-type.
    #
    TypesConfig /etc/mime.types ←MIMEタイプを設定します。具体的には「/etc/mime.types」ファイルで設定します。例を挙げると「application/javascript                          js」や「application/json                                json」などのように設定が入っています。

    #
    # AddType allows you to add to or override the MIME configuration
    # file specified in TypesConfig for specific file types.
    #
    #AddType application/x-gzip .tgz
    #
    # AddEncoding allows you to have certain browsers uncompress
    # information on the fly. Note: Not all browsers support this.
    #
    #AddEncoding x-compress .Z
    #AddEncoding x-gzip .gz .tgz
    #
    # If the AddEncoding directives above are commented-out, then you
    # probably should define those extensions to indicate media types:
    #
    AddType application/x-compress .Z ← MIMEタイプを追加しています。拡張子 .Z は「x-compress」でエンコードされています。
    AddType application/x-gzip .gz .tgz ← MIMEタイプを追加しています。拡張子 .gz .tgz は「x-gzip」でエンコードされています。

    #
    # AddHandler allows you to map certain file extensions to “handlers”:
    # actions unrelated to filetype. These can be either built into the server
    # or added with the Action directive (see below)
    #
    # To use CGI scripts outside of ScriptAliased directories:
    # (You will also need to add “ExecCGI” to the “Options” directive.)
    #
    #AddHandler cgi-script .cgi

    # For type maps (negotiated resources):
    #AddHandler type-map var

    #
    # Filters allow you to process content before it is sent to the client.
    #
    # To parse .shtml files for server-side includes (SSI):
    # (You will also need to add “Includes” to the “Options” directive.)
    #
    AddType text/html .shtml ← SSI(Server Side Includes)を有効にしています。
    AddOutputFilter INCLUDES .shtml ← SSI(Server Side Includes)を有効にしています。
</IfModule>

#
# Specify a default charset for all content served; this enables
# interpretation of all content as UTF-8 by default.  To use the
# default browser choice (ISO-8859-1), or to allow the META tags
# in HTML content to override this choice, comment out this
# directive:
#
AddDefaultCharset UTF-8 ← デフォルトの文字コードを「UTF-8」に設定します。

<IfModule mime_magic_module>
    #
    # The mod_mime_magic module allows the server to use various hints from the
    # contents of the file itself to determine its type.  The MIMEMagicFile
    # directive tells the module where the hint definitions are located.
    #
    MIMEMagicFile conf/magic ← mod_mime_magic が解決できないMIMEタイプがあった場合、conf/magic を使ってMIMEタイプを指定します。あくまでも予備的な位置づけで、このモジュールを使う必要がないことがよいです。
</IfModule>

#
# Customizable error responses come in three flavors:
# 1) plain text 2) local redirects 3) external redirects
#
# Some examples:
#ErrorDocument 500 “The server made a boo boo.”
#ErrorDocument 404 /missing.html
#ErrorDocument 404 “/cgi-bin/missing_handler.pl”
#ErrorDocument 402 http://www.example.com/subscription_info.html
#

#
# EnableMMAP and EnableSendfile: On systems that support it,
# memory-mapping or the sendfile syscall may be used to deliver
# files.  This usually improves server performance, but must
# be turned off when serving from networked-mounted
# filesystems or if support for these functions is otherwise
# broken on your system.
# Defaults if commented: EnableMMAP On, EnableSendfile Off
#
#EnableMMAP off
EnableSendfile on ← クライアントにファイルを送る時に sendfile を使うかどうかを設定します。onは使います。

# Supplemental configuration
#
# Load config files in the “/etc/httpd/conf.d” directory, if any.
IncludeOptional conf.d/*.conf ← 設定ファイルの場所と形式を設定します。「/etc/httpd/conf.d」ディレクトリ配下にある .confファイルはすべて設定ファイルになります。

 

Apacheの公式マニュアルは

http://httpd.apache.org/docs/2.4/

にあります。

 

まとめ

Webサーバーというと何やら細かい設定や複雑な設定を数多くすると思ったかもしれませんが、実際に1つ1つチェックしてみるとそんなに難しくないことが分かったと思います。

ただ、今回はほとんどデフォルトの設定の解説なので、今後はチューニングやセキュリティ面に絞ってApacheの設定の解説をします。

 

 

 

 

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