【VMware】vSANについて【HCI】

公開日時:2018年01月07日 / 最終更新日時:2019年02月11日

VMware vSAN について調べました。

様々なテクノロジーがサーバーの運用コストを大幅に低減しています。

「AI」や「機械学習」などで人の仕事は奪われると言われていますが、インフラの世界も一度システムを構築してサービスを稼働したら、その後はもう運用管理がさほど必要なくなる時代が来ているのでしょうか。

 

 

外付けストレージが必要か?

VMware で仮想化環境のシステムを構築する場合、複数ホストで VMware vSphere を構築しますが、今までは複数ホストが数TBの外付けの共有ディスクにアクセスをして使用していたと思います。

しかし VMware 社がユーザーにアンケートを取ったところ、外付けストレージの運用管理にコストが掛かっていることが分かりました。

しかもハードウェアは年々高速化・大容量化・低価格化していきます。

ホストに搭載する内蔵ディスクも 2.5 インチ SSD で 1本 数TB クラスが出ています。

そこから「そもそも外付けディスクは必要か?」と言うアプローチが生まれました。

 

iSCSI接続なら既存のイーサネットを利用することができますが、ファイバチャネルを導入するとなるとファイバチャネルスイッチや光ファイバケーブルなどコストが掛かります。

しかも「iSCSI接続」「ファイバチャネル接続」導入もかなりのスキルが必要です。

日々の運用管理もあり、障害が発生すれば仮想マシン全体に影響が出てしまうので、あまりいいソリューションという気はしませんでした。

 

VMware vSAN とは?

vSAN の特徴についてまとめました。

 

 

スケールアップ・スケールアウトが簡単に可能

ディスクは空きスロットに挿入するだけで勝手に認識されるので管理が楽です。

 

VMware vCenter Server から一括で管理ができる

ホストが複数台あっても VMware vCenter Server から一元管理ができます。

しかも「パフォーマンス監視」「ストレージ容量の監視」も vCenter Server から可能です。

 

 

コストが低減できる

 

しかし、企業のポリシーとして「単一障害点(Single Point of Failure)をなくそう」ということなら、外付けストレージを 2つ購入する必要があります。

そこに毎年のサポート料金、運用管理、障害対応などを含めると相当コストが掛かります。

 

しかし、vSAN の場合は複数ホストの内蔵ディスクをまとめて「仮想化」しているため「単一障害点」がありません。

 

VMware vSAN はハイパー・コンバージド・インフラストラクチャのテクノロジを使用している

HCI(ハイパー・コンバージド・インフラストラクチャ:Hyper Converged Infrastructure)とは、一言で言うと「ディスクの仮想化」です。

ディスクの仮想化だけなら、外付けストレージでも「仮想ボリューム」など実装されていますが、VMware vSAN は「サーバー(ホスト)」と「内蔵ディスク」を「仮想化」します。

 

 

オールフラッシュも可能・ハイブリッドも可能

内蔵ディスクを全て SSD に統一してオールフラッシュにすることも可能です。

また、高価な SSD は「キャッシュ」として利用し、データ保存を SAS にすると言ったようにハイブリッドな構成にすることも可能です。

 

障害に強い

上でも書きましたが、vSAN 導入で単一障害点がなくなります。

 

 

 

SDS(Software-Defined Strage)とは?

最近、SDS という用語をよく聞くようになりました。

調べると SDS という用語の定義は各社バラバラのようですが、簡単に言うと「ストレージをソフトウェアで抽象化している」ということでしょうか。

物理的にはストレージはディスクが集まったものです。

例えば、1本 300GB などの SAS ディスクを10本使って RAID5 を構成するなどしています。

SDS は更にそれらストレージをソフトウェアから管理しようとしています。

その結果、異なる環境、異なるプロトコル、異なるディスクでも負担無く運用できるようになります。

 

 

 

まとめ

ここまで来ると一度システムを構築したら、H/W障害対応はさほど必要がなくなりそうです。

ディスク交換は外部業者に依頼して、翌営業日に対応してもらえば十分なレベルです。

IT技術者は技術の研究や自動化の研究など、研究に特化していくような気がします。

 

vSAN のマニュアル

VMware vSphere 全体のマニュアル URL

https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/index.html

 

VMware vSAN のマニュアル

https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/6.5/com.vmware.vsphere.virtualsan.doc/GUID-AEF15062-1ED9-4E2B-BA12-A5CE0932B976.html

 

 

 

Posted by 100%レンタルサーバーを使いこなすサイト管理人

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