インターネットは別名「Web(ウェブ、ウェッブ)」とも呼ばれます。
webを辞典で調べると「クモの巣」という意味です。
つまりクモの巣のように多くの糸が、互いに絡み合ったり交差し合う状態がイメージできます。
他の呼び方は「WWW」です。
これは言いにくいです。「ダブリュー、ダブリュー、ダブリュー」と読みます。
このWWWは「World Wide Web」の略です。
つまりWebは「WWW(World Wide Web)」の略称です。
WWWは一体何のために存在しているのか?
WWW(Web)は、インターネット上の通信手段の1つです。
インターネットには通信手段はたくさんあります。WWWはその中の1つです。FTPやSSHもそうです。
SMTPとかPOP3とかIMAPとかTELNETもそうですしNFSとかもそうです。
実はインターネット上には通信手段はたくさんあり、別にWWWを使わなくてもよいです。
しかしインターネットで情報をやり取りする場合、特に情報をページとして閲覧させるには「WWW」が一番普及していて確立しているのでシステムを構築するのが楽です。
わざわざFTPでファイルをやりとしてputコマンドとかgetコマンドを実行して情報をやり取りするのは面倒です。(不可能ではありません)
また「Web」は「検索」機能も確立されています。
まとめると「Web」は世界中の情報をクモの巣状に関連づけた情報ネットワークの仕組みです。
また、このネットワーク上で提供されるサービスです。
Webの起源をちょっと詳しく
Webは1989年に CERN(the European Organization for Nuclear Research【欧州原子核研究機構】)で文書のやり取りを目的として開発された。
文献の検索および連携のために考案された言語であるHTML 、インターネット通信のために定めた規則(HyperText Transfer Protocol 通称:HTTP)、 World Wide Web(通称: ウェブ)発祥の地としても知られる。この発明はいずれもイギリス人技術者ティム・バーナーズ・リーによって考案された。当初、彼は各国に散らばっている実験者が瞬時に情報にアクセスできるように、しかも同時に多くのコンピュータ間で同じ情報が共有できるようにと願ってWebを開発したのであるが、彼のもたらした効果は今や CERN のみに留まらず、全世界に拡がっている。
CERNに集った各国の科学者は各自のコンピュータを持ち込んでおり、各自のコンピュータは互いにネットワークで接続されていました。
しかし新しい科学者が来るたびに他のコンピュータへのアクセス手段や、アクセス後の操作方法などを教えてもらう必要がありました。
毎回この手順を学ばなければならないのは面倒くさいです。
情報を共有しているにもかかわらず、お互い通信して情報のやり取りをするのが非常に手間がかかるという矛盾があったわけです。
情報を円滑に共有し合う手段がなかったのですが、イギリス人の科学者ティム・バーナーズ・リー氏(Tim Berners-Lee)が、ネットワークに接続されるコンピュータ間で、文書情報を簡単に共有し合える仕組みを考え出しました。
これがWWWの起源と言われています。
ちなみに、Tim Berners-Leeさんは、次のウェブ技術を考えているらしいです。
今ではインターネットがなければ生きていけない人が多くなりましたが、我々にとってはインターネットを与えてくれた「神様」のような方です(笑)
Web技術の何が発明されたのか?
Web(WWW)の世界では、情報を定められた記述言語で記述し、それぞれのコンピュータ(サーバ、サービスを提供するものという意味)に保存しておきます。
この情報を文書として表示するためのプログラム(ブラウザ)と、他のコンピュータから要求があったときに、そのコンピュ ータに書式情報を配信できるネットワーク、コンピュータ間での情報のやり取りの手順が開発されました。
文書は他の文書と関連づけることが可能で、具体的には他の文書に関連づけられた「リンク」をマウスでクリックするだけで、その文書に移動して表示する機能を持っていました。
しかもリンクから飛んだ文書は、どのコンピュータに保存されているものでもまるで自分のコンピュータの中の文書のように閲覧することができました。
このようにWeb(WWW)の技術は非常に優れた機能を持ち、比較的構造が単純で利便性が高かったため研究者の間で絶賛されて広がっていきました。
さらにWeb(WWW)を開発した研究者のティム・バーナーズ・リー氏(Tim Berners-Lee)は、Web(WWW)の仕様をインターネットに公開しました。
このティム・バーナーズ・リー氏の決定が、その後の急速なインターネットの普及に大きく貢献しました。
一般公開されたWeb(WWW)の仕様は全世界へと広がり、さまざまなコンピュータ・OSで使えるようになり、CERNで生まれたWeb(WWW)の技術は当初は情報の共有を目的としていましたが、いつのまにか全世界の情報を束ねることになりました。
そのため、インターネットに情報を掲載すると一瞬で世界中に配信されますし、一度拡散した情報は消すことができなくなるのでインターネットとの付き合い方には従順注意する必要があります。
インターネット上の情報は人類が存在する限り永遠に残り続けると思います(笑)
ひょっとすると100億年や5兆年経っても、手塚治虫の「火の鳥」のように人類が滅亡しても永遠に残り続け、地球に来た宇宙人が観て不思議がるかもしれません(笑)
HTMLとHTTPの誕生
定められた記述言語は、やがてHTML(HyperText Markup Language)として確立していきました。
HTMLで書かれた文書を読むプログラムをウェブブラウザとして確立していったり、お互いの通信方法を決めた規則であるHTTPも確立していきました。
今後もインターネット技術は進化し続けるだろうと思います。
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