PostgreSQL には「メジャーバージョン」と「マイナーバージョン」があります。
今回は、PostgreSQL のバージョンについて解説します。
PostgreSQL の基本的な運用コマンドについては、以下の記事を参考にしてください。
【PostgreSQL】基本的な運用コマンド一覧
PostgreSQL のインストールと初期設定の手順については、以下を参考にしてください。
【PostgreSQL】【CentOS7】yum コマンドで PostgreSQL インストール&初期設定(ユーザー作成、パスワード設定、データベース作成、権限割り当て)手順
PostgreSQL のディレクトリ構造やファイルの役割については、以下を参考にしてください。
【PostgreSQL】データベースのディレクトリ構造やファイルの役割について
PostgreSQL のバージョンは 6.0 から
PostgreSQL は米国カリフォルニア大学バークレイ校の「POSTGRESプロジェクト」が基になっています。
PostgreSQL をリリースした際に「POSTGRESプロジェクト」からの連番で「PostgreSQL 6.0」になりました。
PostgreSQL 6.0 のリリース日は 1997年01月29日 です。
そのため「PostgreSQL 5.X」や「PostgreSQL 4.X」などのバージョンはありません。
メジャーバージョンのリリース日
PostgreSQL のメジャーバージョンのリリース日です。
2018年11月現在、PostgreSQL 11 までリリースされていますが、10以降のメジャーバージョンのアップグレードの頻度が高いです。
- PostgreSQL 6.0 1997/1/29
- PostgreSQL 7.0 2000/5/8
- PostgreSQL 8.0 2005/1/19
- PostgreSQL 9.0 2010/9/20
- PostgreSQL 10.0 2017/10/5
- PostgreSQL 11.0 2018/10/18
※バージョン10以降は整数部(「10.0」の「10」の部分)がメジャーバージョンを表します。「X.Y」で表現され、「X」の部分がメジャーバージョン、「Y」がアップデート番号です。
バージョンの形式は「X.Y.Z」(PostgreSQL 9.X まで)
PostgreSQL 9.X までは以下のように「X.Y.Z」の形式で表現されます。
「X.Y」(9.2など)はメジャーバージョン番号で、「Z」の部分がマイナーバージョン番号です。
AWS の RedHat Enterprise Linux 7.6 上の最新 PostgreSQL は「9.2.24」
AWS の RedHat Enterprise Linux 7.6 上の最新 PostgreSQL は「9.2.24」です。(2018年11月18日現在)
「9.2.0」のリリース日は「2010年09月20日」で、「9.2.24」のリリース日は「2017年11月9日」なのでバージョン 9 はかなり息の長いバージョンになっています。(それだけ各企業で利用されておりサポートも必要になっていると言えます)
[root@ip-172-31-38-38 ~]# cat /etc/redhat-release |
バージョンの形式は「X.Y」(PostgreSQL 10 から)
PostgreSQL 10 から以下のように「X.Y」の形式で表現されます。
「X」(10、11など)はメジャーバージョン番号で、「Y」の部分がマイナーバージョン番号です。
メジャーバージョン番号とマイナーバージョン番号の違い
- メジャーバージョン番号 ← 機能の追加など開発コミュニティが大きな仕様変更と判断した場合にカウントアップされます。
- マイナーバージョン番号 ← 機能の追加などはなく、バグの修正やセキュリティホールなどの脆弱性対応がされた場合にカウントアップされます。
異なるマイナーバージョン間では互換性があるので、できるだけ最新のマイナーバージョン番号の PostgreSQL を利用するようにします。
※マイナーバージョン番号が異なる場合は仕様変更があるため、アプリが正常に動作するか試験が必要になるため、慎重に判断します。
参考図書
現在以下の2冊の本で OSS-DB(PostgreSQL)の勉強をしています。
[改訂新版]内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則 (Software Design plus)
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