AWS NAT ゲートウェイについてまとめました。
NAT ゲートウェイを利用することで、管理している EC2 にグローバル IP アドレスを持たせて直接インターネットにアクセスさせる必要がなくなります。
NAT ゲートウェイを経由することでインターネットアクセス時にセキュアに通信をすることができます。
NAT(Network Address Translation)とは
内部に EC2 インスタンスがいるとして、内部からインターネットへのリクエストに対して「プライベートIP」から「パブリックIP」にマッピングします。
逆にインターネットから内部へのレスポンスに対しては「パブリックIP」から「プライベートIP」にマッピングします。
NAT ゲートウェイで何ができる?
プライベートサブネットの EC2 インスタンスがインターネットにアクセスできるようになります。
例えば、Windows なら「Windows Update」が実行できます。Linux なら「yum update」などアップデートコマンドを実行することができるようになります。
また、サーバからブラウザを立ち上げてインターネットを閲覧することができるようなります。
NAT ゲートウェイの料金
NAT ゲートウェイを作成すると以下の 2種類の料金が掛かります。
- 時間単位の使用料金
- データ処理料金
つまり、NAT ゲートウェイは使用してなくても存在しているだけで課金されます。
そのため、個人的に AWS を利用している場合は放置状態にしないようにしましょう。
NAT ゲートウェイは「パブリックサブネット」に置くこと
NAT ゲートウェイの目的は「プライベートサブネットにある EC2 インスタンスがインターネットに出て行けるようにすること」です。
そのため「NAT ゲートウェイ」は「パブリックサブネット」に置く必要があります。
(プライベートサブネットではありません)
NAT ゲートウェイは「パブリックサブネット」に置き、インターネットにアクセスできるように「Elastic IP アドレス」(グローバル IP アドレス)を割り当てる必要があります。
NAT ゲートウェイの作成手順
既に以下の 2つのサブネットが作成されているとします。
- パブリックサブネット(NAT ゲートウェイを配置)
- プライベートサブネット
※パブリックサブネット用のルートテーブルには、インターネットゲートウェイを経由するインターネットへのルートを含める必要があります。
Elastic IP アドレス(EIP)を作成します。
この IP アドレスを NAT ゲートウェイに関連付けます。
プライベートサブネットのルートテーブルを更新し、インターネットを宛先とする通信を NAT ゲートウェイに向けます。
左側ペインより「NAT ゲートウェイ」をクリックします。
「NAT ゲートウェイの作成」ボタンをクリックして、NAT ゲートウェイ用の「パブリックサブネット」および「Elastic IP」を選択します。
NAT ゲートウェイを作成した後、”nat-xxxxxxx” の ID をメモします。
左側ペインより「ルートテーブル」をクリックして、NAT に関連付けられているルートテーブルを選択します。
このルートテーブルを更新して、0.0.0.0/0 が、作成した NAT ゲートウェイの ID を指し示すようにします。
確認方法
プライベートサブネットの EC2 インスタンスから「ping amazon.com」コマンドを実行して、インターネットに接続出来ることを確認します。
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